感想 1月25日のソクラテス・サンバ・カフェ

いつも哲学カフェのページをご覧くださり、誠にありがとうございます!
先月25日ならびに28日に開催されたカフェは、どちらも面白い議論が飛び交い、盛況のうちに終えることができました。
毎回このような素敵なおしゃべりの場をもてるのは、ご参加下さるみなさんのおかげです。
これからもどうぞよろしくお願いします!

さて、今回から「新しい試み」として、主催者の先生方や参加者の方々の感想を掲載することにしました!
ご参加いただいたみなさんには、
「あの時、あのひとはこんな風に考えていたんだなぁ」
「なるほど、こんな感じ方もあるのか!」
といった、新たな発見の一助に、
また、ご参加いただけなかった方や、最近カフェを知ってくださった方、これから知ってくださる方には、
「このあいだのカフェではこんな話をしていたんだ」
「哲学カフェってこんな感じなんだ」
と、雰囲気を知ったり、興味をもっていただく手がかりになればと思っています。
まずは1月25日、東京キャンパス開催時の感想です!

◎ 津崎先生(マイク)
「今回の話題は分類であった。分類をするために基準の必要なことは自明である。しかし、この基準がおうおうにして私たちに意識されない仕方で、私たちの生き方や考え方を縛っていることはなかなか自覚されていない。そしてこの基準が何であるかを明るみに出すことをソクラテスは批判と呼んだ。基準(criteria)とか批判的(critical)といった言葉のギリシア語源が同一であることからもそのことは理解されるだろう。この分類とか基準といったことが孕む問題群を話し合ったことはすぐれて哲学的であったといえる。そのような思いを抱きながら会場をあとにした。」

◎ 保呂先生(こうちゃんパパ)
「「分類」の有用性と危険性に関して、さまざまな考えを聞くことができて勉強になりました。最後は「空」や「悟り」という方向に話が進みましたが、まだ話し足りなかった方、もっと別の方向に問題を展開できたのに、とお感じの方もいらっしゃったような気がします。これで一件落着ではないでしょう。今回、冒頭で提出されながら主題として論じられなかった、「表現の自由」や「自己責任」についても、皆さんのお考えを聞きつつ一緒に考えたかったです。いつかそのうちに是非また。」

◎ 五十嵐先生(さっちゃん)
「ソクラテス・サンバ・カフェではいつも、最初に参加者の方達に「最近考えていることは何ですか?」と聞く。その話から「本日のテーマ」が自然と決まるのだが、今回は「昨日行ったビビンバ屋さんの話」という「軽い」話題を出したのは私一人で、他のほとんどのみなさんから「イスラム国の人質問題」という「重い」テーマが出されたことは印象的だった。・・・とはいえ、こと哲学のテーマに「重い」も「軽い」もない。三時間の白熱したおしゃべりの終わりには「イスラム国」と「ビビンバ屋さん」に共通する問題がクッキリ描き出されて、私個人としても本当に面白い三時間だった。参加者の皆さん全員に深く感謝したい。・・・あと、ときどき来てくれる方から、「他の哲学カフェにも行ってみたが、やっぱり自分はソクラテス・サンバ・カフェが気に入っている」というお話も伺った。とっても嬉しかったです!!」