鹿児島で開催された出張哲学カフェの感想です!

みなさんこんにちは!
雨の日が増え、春の訪れを感じるこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、去る3月17日にさっちゃんがゲストとして招かれ、鹿児島にて出張カフェを行いました!
今回は、その参加者の方から頂いた感想を掲載したいと思います。流れをこと細かく描写してくださったので、カフェの雰囲気が伝わってくるかと思います。
ぜひご一読ください。

以下本文です。

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昨日土曜日[注:3月17日] 、筑波大学のさっちゃんこと五十嵐沙千子先生を学校にお招きして、医歯薬コースの生徒達対象の哲学カフェが行われました。わたしは授業と放課後は生徒の再試が2時半まで入っていたので見学はできませんでしたが、3時から場所を変え、天文館画廊アートホールて、教員以外の方も一緒に参加できる哲学カフェに参加しました。
深く深く物事を考え、自分の考えを言語化し発信する作業が続き、かなり疲れましたが、ネガティヴな疲れではなく、さらに考え続けたいと心が満たされた疲れでした。
1、まず、リラックスするために体の力をぬき、自分が呼ばれたい名前と今の気持ちを語り、カフェにチェックイン
2、各自が悩みや困っていることをポストイットに好きな色のペンで1枚に1つ、好きなだけ箇条書きして、壁に貼る
3、グループ分けして、グループの名前を決め、発表(ネーミングの理由も含め)した後に、グループごとにみんなのポストイットをグルーピング
4、1グループ3分で、遺言[注:どのような点に注目してポストイットのグルーピングを行ったかなどの説明]を残し、次のグループへ引き継ぐ
5、各自がみんなの悩みの中でこれについて話したいと思ったものを3つ選び正の字を1グループずつ書いていく。
6、多かった項目、ベスト3について、1つずつ、グループで話していく。1番多かったのは「今の生徒につけたい力は何か?」
7、グループでホスト、ゲストを決め、ポスターツアー形式でグループの内容をホストが他のグループのゲストに話す
8、他のグループから得た内容をグループ内でシェア
9、各自が情報を共有した話の内容から生徒につけたい力、3つをポストイットにかき、壁にそれぞれが貼る
10、グループ内でその3つについてそれぞれが話をする
11、さっちゃんがそれぞれのグループの話を姿を消し、静かに聴きながら、対立が明確なグループの内容を全体にシェアして、どんな違いがあるのかを投げかける(ここが、さっちゃんの鋭い介入)これがなければ、もやもやは生まれない
たまたま、わたしのグループがこの対象となる
12、これからの企業のマーケティングのあり方の違いをキャッチして、マーケティング2.0からマーケティング3.0へのシフトの説明
マーケティング2.0は顧客のニーズに合わせて聞くインプット→行動のアウトプット。顧客の思い、望みを実現するアクションで生産性を上げる
マーケティング3.0は両者が対等な立場で、聞く、伝える、対立を解くコミュニケーションをとり、生産性を上げる
この話をもちろん、学校現場に置きかえると管理職と教員、教師と生徒の関係にあてはまる
13、この話をうけて、もやもやしている人に手を上げてもらい、もやもやしている人を含んだグループ分けをして、意見をそれぞれ聞き、すっきりしたら手を上げる
14、全体に戻り、もやもやの方に今の感想を話してもらう
アッと言う間に3時間が過ぎて、
15、それぞれが今の懇親会。
五十嵐先生のことは内橋先生からお聞きしていたので楽しみにしていました。
哲学と聞くと堅いイメージがあったり、その人なりの人生哲学とか言う言葉から信念、思想のようなものかと思い込んでいましたが、五十嵐先生は「思い込みなどの歪みをチューニングすることが哲学だ」と言われていました。
懇親会ではみなさんの発する言葉から、五十嵐先生がどう感じるか、どう、その方をとらえるか(分析するか)息を凝らして五十嵐先生を見ている、発する言葉を待っている姿がとても面白かったです。まるで占い師、預言者を見ているかのようでした。